daibook’s blog

読んだ本の感想を書きます。Amazon Kindle Unlimitedを中心に利用していますが、その他の本についても書いていきたいです。

【小説感想】『命売ります』三島由紀夫

日常に嫌気が差した男が、自らの命を売る稼業をする話。突飛なことで誰かから承認を得ることに焦がれる主人公は、さながらイタズラ動画で再生数を稼ぐYouTuberを見ているように感じる。
自分を無価値だと設定することによって、全ての自由が得られる、というのは幻想だ。
その果ては自由に死ぬ権利すら、与えられない。


三島由紀夫が書く大衆小説とは、ドラマティックな構成に計算された美しい物語であったが、その実は社会を斜に見るような皮肉を含む物語であって、決して後味の良い物語とは言いきれない。

 

命売ります (ちくま文庫)

命売ります (ちくま文庫)

 

 

【小説感想】ヒッキーヒッキーシェイク 

引きこもり達が、1人の詐欺師に導かれながら、自らの人生に向き合っていくお話。引きこもりを克服するということは、必ずしも自分を意図的に変えることではない。彼らは他者と向き合うことを通じて、自分自身へも向き合い、変化していく。

他者を通じて自分を認識する、禅問答のような構造で物語は進行する。とはいえ、語り口は心地よい軽さで、時折ふっと心を着くような表現に出会う。

清々しさと、温かさに満ちた小説だった。

 

21世紀型の人材戦略とはどんなものか。大前研一ビジネスジャーナル No.16(人材戦略は「軽く・薄く・少なく」 ~20世紀の人材観が会社を滅ぼす~) 

KindleUnlimitedから。

評価:★★★☆☆

異質な時代、21世紀に旧時代の人事戦略を持つことへの危険性を示唆する1冊。組織ありきの人事ではなく、業務ありきの人事であるべきとの主張に共感する。今後は、より自分の能力を具体的に示すことが出来る人材でないといけない。自己の業務棚卸し、自己分析が必要と感じた。

 

"大前研一ビジネスジャーナル No.16(人材戦略は「軽く・薄く・少なく」 ~20世紀の人材観が会社を滅ぼす~) (大前研一books(NextPublishing))"(good.book編集部, 大前 研一 著)

こちらから無料で読み始められます: http://a.co/9zMRg18